れを後回しにし

 村人と一緒に 三人も禊みそぎの儀式を受けた後、
 手分けの段取りをつけて 寝床山に入った肌肉止痛貼

 食料の採取を、
 水汲みを、
 日々の暮らしに欠かせないあれこれを後回しにして、
 多くの村人が、 朝早くから日暮れまで 一心不乱に天狗苺を探した。


 ――しかし。
「残念だっただら」
 寝床山には 草苺さえ見当たらなかった。
「無いものは仕方が無い。 おかげで 心おきなく先に進める」
 いくらか青ざめながらも 冷静に言う玲よりも、
 参加した村人たちの方が 残念がってくれた。

 教堂に戻り、 三人に向かって、 思い思いに言葉を掛けては帰っていく。
 一人だけ 帰らない男が居た。
 薬草探しには加わっていなかった 若い男である。
 穂田里に殴りかかり、 ガンを飛ばしてきたあの男だった脫毛價錢

 床を踏みならすかのように、 足音荒く導師に近づいた。
「導師様に聞きたいことがあるだら。
 心を開けと書いてあるのは分かった。
 けんど また苛めてきたらどうするだら。
 昔みたいに もう一度逃げ帰るだか。
 見ろ、 奴らのように黒い髪と黒い瞳の中に入ったら、 わいらの赤い髪は隠しようがないだら第三代試管嬰兒
 肌の色だって少し違う。 苛められないという保証はないだら。
 わざわざ辛い目に会うなど 馬鹿げているだら」